近年では地球温暖化が問題視されており,その原因の一つとされるCO2の削減は非常に重要な課題となっています。それに対し,エコカーと呼ばれる電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などが登場し,CO2削減に貢献しています。

しかしエコカーとは言えど使用しているのは電気です。電気の変換効率が悪ければEVHEVを駆動するのに余分に発電電力が必要になります。必要以上の電力を発電するために火力発電所で化石燃料を燃やしてCO2を排出していたら意味がありません。

そこで求められているのが電力変換器の高効率(低損失)化です。電力変換器は発電所にも使用されており,もちろんEVHEVにも搭載されています。この電力変換器における損失(無駄)をなくすことが地球環境を改善し私たちの生活を快適にします。

そこで本研究室はEVHEV等のアプリケーションに使用される電力変換器に焦点を当て,主にSiCGaNといった新素材半導体デバイスを用いた際に発生する問題を対象に研究を行っております。

今後確実にSiCGaNは,今よりも多くのアプリケーションで使用されます。その基盤となる研究に一早く取り組み,問題を改善することが,これからの世界を良くすると考えております。

もしご興味のある方はお気軽にお声掛けください。

舞鶴工業高等専門学校 
電気情報工学科 
七 森 公 碩